香港FIT誘客のヒントは台湾にある?〜ITE香港国際旅遊展2019

個人旅行がメイン。香港人の気持ちを掴むには

2019年6月13日〜16日の4日間、湾仔のエキシビジョンセンターでITE香港旅遊展が開催されました。

旅行好きの香港人。

その理由・原因は

  • パスポートも強い。(ほとんどの国にビザなしでいける)
  • 香港空港は近くて世界中と繋がっている。(香港中のどこからでもエアポートバスで1時間以内)
  • 香港は狭く、旅行といえば飛行機に乗って海外旅行は普通。(東京都の半分の面積)
  • 周辺国は香港に比べると物価が安くどこに行っても割安感がある。(日本ですら割安感がある)
  • 海外に行ってストレス発散・リラックスしたいと考える。(ストレス社会・マネー主義・日々の忙しさ)

このような理由でしょうか。

香港人は家族旅行が多く、1歳くらいの小さな子供でも躊躇なく海外旅行に連れて行きます。

香港人の友人カップルが2歳の子供を連れて東京ディズニーランドに行っていましたが、完全に子供の為ではなく、大人が行きたいだけだと思いました。

ウチの娘の幼稚園(香港ローカル)のクラスメイトも夏休みの家族旅行は日本へ行く家族が多く、小さな子供をもつ香港人家族にとっては日本は最も行きやすく、子供連れでも安心。
大人もしっかり楽しめ、かつ「なんでも安い」行き先なんですね。

 

日本出展ブース

日本ブースは例年変わらぬ顔ぶれ。

鉄道会社が目立ち、周遊パスや私鉄関連の観光地を紹介しています。

JRなら周遊パス。東武なら日光。とかですね。

日本人が思う以上に旅慣れた香港人は日本の情報持ってますし、「ガイドブックに載っている」普通の観光地はスルーしますので、「台湾営業用に作成した繁体字パンフレット」は香港ではあまり喜ばれません。

もっと濃い・深い・レアな情報持って来い!って言われます。

私的には、地元の人向けの地域情報誌くらいの方が「いい情報」だと思っています。

訪日リピーターはそれくらい地元のローカルな情報が欲しい。

 

日本のどこに行きたいですか?マッピング

香港ウォーカーのKADOKAWAさんが毎年やっている「日本のどこに行きたいですか?(好きですか?)」マッピングが今年もありました。

4日間の開催ですが、前半の2日間はTrading Day(業界Day)でシールは青・緑。

後半2日間は一般日でシールは黄色・ピンク(写真は4日目の午前中)

香港人旅行者に知られている・いない、がよくわかります。

香港からは九州をはじめ西日本に直行便が多く、香港での露出も多いので、「鳥取」や「鹿児島」が知名度が高いのが特徴でしょうか。

マップをみて面白いのが、有名なはずの「愛知(名古屋)」「兵庫(神戸)」「宮城(仙台)」は県名としては知名度が無く、寂しい結果になっています。
多分「名古屋」とか「神戸」って都市名を入れると違う結果になるのかと思います。

海外の人は県名では覚えないってことですね。

 

中国5県の行ってみたいと思う写真投票

こちらでは「中国地方」では無く、「山陰・山陽」と言い、大陸の「中國」とは分けています。

こちらは山陰・山陽ブースで実施されていたアンケートです。

この写真の中からどこに行ってみたいですか?というやつ。

鳥取砂丘(鳥取)・備中松山城(岡山)が注目度高いようです。

備中松山城の場合は「お城」に興味があるのでは無く、「映え」がいいから選ばれたと思います。

結局映えるところに行きたい。そんなもんです。

 

”ライバル”はどこか?

香港では日本旅行は1・2位を争う旅行先に間違いはありませんが、ライバルはどこでしょうか?

近年タイ人気が上昇していますが、ITEの会場内で見るとライバルはでした。

圧倒的な存在感と香港市場をよく研究したプロモーション・テーマ。

しっかり香港人ニーズを知った上での絞り込んだテーマで、台湾ブース全体に統一感すらあります。

 

気になるテーマは…農泊・民宿泊でした。

 

出展しているほとんどの地域が民宿泊・農泊のプランを前面に出していました。

台湾の田舎にはたくさんのペンション・民宿があり、台湾国内でも人気があるそうです。

昨年はダイビングなどのアクティビティで売ってましたので、さらに一歩先ゆく感じです。

この台湾で民宿や農泊のテーマはまず日本人向けにはないテーマだし、香港向けってことは、香港に無くて台湾にあるもの、香港人の生活から出てくる課題や願望を知った上での今年のテーマだったことが伺えます。

日本には日本の、台湾には台湾のいいところがあるけれど、こういう見方でマーケットを知ることもいい勉強になりました。

台湾ブースの写真が無くてすみません…(消去してしまいました)